お客様からこんな質問がありました。「今借りている住宅ローンを借り換えを検討しているが、金融機関に相談すると電話営業などしつこいので安易に相談できない。インターネットで簡単に計算できるのは知っていけど面倒くさい。何か簡単に計算できる方法はないか?」というものです。

目次

1.【住宅ローン借換効果 簡易計算式】とは?
2.借換するメリットとは?
3.借換に効果を得るための条件とは?
4.2パターンでの比較検証
5.借換時の諸経費も事前把握が必要!.

1.【住宅ローン借換効果 簡易計算式】とは?

【住宅ローン借換効果 簡易計算式】

借換効果 = [既存の住宅ローン残高(円) × 既存の金利と借換後の金利の差(%)× 残りの返済期間(年)]÷2

2.借換するメリットとは?

借り換えを行うメリットは、今よりも低金利の住宅ローンに借り換えることによる利息負担額の軽減です。

3.借換に効果を得るための条件とは?

実は、借換を行った方がよい場合の条件があります。具体的には、次の3つの条件がそろっている場合に効果があります。

① ローン残高が、1,000万円以上残っていること
② 既存の金利と借換後の金利の差が、1%以上あること
③ 残りの返済期間が10年以上あること

4.2パターンでの比較検証

上記3 でお伝えしたことを事例を使ってシミュレーションします。

(事例1):ローン残高 1,000万円以上・金利差 1%以上・残りの返済期間 10年以上 のケース

■既存住宅ローン残高 2,500万円 ■既存金利 2.5% ■借換後の金利 0.75% ■ 残りの返済期間 25年 の場合?
[2,500万円 × (2.5%-0.75%) × 25年]÷2 ≑ 540万円

(事例2):ローン残高 1,000万円以下・金利差 1%以下・残りの返済期間 10年以下 のケース

■既存住宅ローン残高 800万円 ■既存金利 2.5% ■借換後の金利 2% ■ 残りの返済期間 5年 の場合?
[800万円 × (2.5%-2%) × 5年]÷2 = 10万円

結果は、明らかですね!

5.借換時の諸経費も事前把握が必要!

借換時に諸経費として次の費用を事前に把握しておく必要があります。実際の借換金額と金融機関によって諸経費の金額が異なりますので、ここでは項目だけを書いておきます。

① 借換する金融機関の保証料
② 借換する金融機関の事務手数料
金銭消費貸借契約書に貼る印紙代
④ 既存借入の抵当権抹消費用
⑤ 繰り上げ返済手数料
⑥ 抵当権登記費用(※司法書士報酬額含む)

まとめ

今回紹介する計算式は、あくまで概算額を計算するものですが十分に検討材料に使えると思います。お役に立てて頂けば幸いです。

日常業務として重要ポイントの一つとして「依頼者から相談された案件に対し、見えないリスクの見える化と解決方法の提案」です。しかも、スピード感のある対応が必要となってまいります。
今後もお役に立てる計算式が、まだまだ多くありますので機会を見つけて書いていきたいと思います。

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